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Vol.224 『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ- DC』

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ初号試写にて『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ- DC』を観賞。初号試写とは、作品が完成した際に関係者などだけで行われる試写会で、今回も周りは制作会社や製作委員会関連の方々ばかりに見えました。そこにご招待いただいた感じです。場所は久々のイマジカ第一試写室でしたが、ここは本当に音響がいい。この作品も劇場版として5.1chになっているので、戦闘シーンなどはかなり迫力がありました。
2013年10月から12月にかけて放送されたTVアニメ『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』。突如出現した霧の艦隊によって壊滅状態になっている人類。その最後の希望である振動弾頭を量産するため、元霧の艦隊の潜水艦・イ401(イオナ)はアメリカに向けて出港する。そして、数々の敵を打ち破り、さらに敵を仲間に引き入れながらアメリカに到着する……。


ここまでがテレビで放送された話。今作は、その再編集版+新作パートで構成されています。その新作パートは40分。全体が105分ですから、3分の1以上が新作ということになります。逆にいうと、12話分を65分に収めているわけで、なかなかチャレンジングな編集にせざるを得ないですよね。
話としてつながっていなくてはならないし、船を制御しているAI(?)であるメンタルモデルについてそれぞれ描き、さらにその心情(?)の変化なども必要。それでいて要となる戦闘シーンも削れない。もちろん水着回も入れないといけないw この尺に収めるのにかなりの葛藤があったのではないかと推測します。
このストーリーとしては、横須賀の話、イ400・402との戦い、コンゴウとの最終決戦は絶対に外せない。さらに、タカオ、ハルナ、キリシマらのメンタルモデルとのからみも必要。このあたりを並べるだけでも時間を取ります。そのため、イ401乗組員についてはばさっと切るしかなく、デザインチャイルドについてもさらっと流した感じです。
全体の流れはつかめますし、初見でもついていけるとは思いますが、当然のことながら、やはりこれだけだと細かいところはわからないので、テレビシリーズを観てからのほうがいいでしょうね。特にハルナ、キリシマが味方になるあたりが厳しかった感じです。
さて、今作での注目はやはり新作パートでしょう。すでに発表されていますが、この新作パートで登場する敵は“霧の生徒会”。

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ

テレビシリーズ最強の敵となったコンゴウと同等の戦力を持つヒエイが生徒会長として登場し、イ401の前に立ちふさがります。霧の艦隊の秩序を重んじるヒエイは、それを乱す存在であるイ401を許すわけもなく、対話を持って戦争を終了させようとするイ401の北極行きを阻もうとします。
この戦闘シーンが最大の見せ場なわけですが、音響と相まって、大迫力の戦闘シーンとなっています。テレビシリーズのときも見応えのある戦闘が描かれましたが、大きなスクリーンと臨場感ある音が加わることで、さらにスケールアップという感じでしょうか。かなりワクワクする映像でした。
蒼き鋼のアルペジオ余談ですが、タカオは体を取り戻しましたが、キリシマはクマのままでいいんでしょうかw キリシマのメンタルモデルが思い出せなくなっているのでテレビシリーズの際のキャラクタービジュアルを貼っておきましょうw よく見るとクマもいるんですけどね。
あっ、ハルナの「シャキーン!」ももちろん出てきます。このあたりをカットしないあたりにちょっとこだわりを感じたりしました。
『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ- DC』は1月31日より公開です。
©Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ