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『パンドラの匣』初日舞台挨拶のご報告

映画『パンドラの匣』
初日舞台挨拶のご報告
10月10日(土)より、映画『パンドラの匣』(太宰治原作、冨永昌敬監督)が公開を迎え、テアトル新宿にて初日舞台挨拶を行いました。本作は、結核を患う少年・ひばりは終戦を機に「健康道場」と称する風変わりな療養所に入所する。そこで出会う美人看護婦の竹さん、気まぐれなマア坊と患者たちとの日々を、親友であるつくしへの手紙に綴ることで、生きる活力を取り戻していく…という、太宰の一番ポップな青春ドラマです。
主演の染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう、洞口依子、ミッキー・カーチス、冨永昌敬監督が登壇。
舞台挨拶付きチケットは立ち見席も含めて完売。
満員の客席に緊張気味の染谷さんと川上さんに、ふかわさんが細かくつっこみを入れて笑いを誘うなど、共演者の仲の良い雰囲気が伝わる、温かい舞台挨拶となりました。
●初日舞台あいさつのご報告
10月10日(土) 15:45~16:15 @テアトル新宿
登壇者:染谷将太、川上未映子、仲 里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう、洞口依子、ミッキー・カーチス、冨永昌敬(監督)


染谷将太/そめたに・しょうた(ひばり役)
初めての主演ということで、最初から最後まで現場にいましたが、とても穏やかで、時間がゆっくり流れていて、とても幸せな3週間でした。「太宰治原作」ということで、先入観を持たず、構えずに観て頂けると、より楽しめると思います。何度も観ることで、染み入るというか、世界観が迫ってくる作品です。本日はありがとうございました。
川上未映子/かわかみ・みえこ(竹さん役)
すべてが初めてのことだったので、光と時間の作り方に感激しました。太宰作品で覚えているセリフを、自分の体を使って発露するという、とても貴重な体験をさせて頂きました。太宰作品の中でも、この「パンドラの匣」を選ぶとは、監督はなんてハイセンス! と思いました。太宰の真骨頂である「かるみ」の世界に、どっぷりはまっていただければうれしいです。
仲 里依紗/なか・りいさ(マア坊役)
マア坊の特徴である金歯が痒かったり、はずれたりしたことが大変でしたが、マア坊になれることが楽しかったです。自分まで女の子度がアップする気持ちになりました。世界観、映像、音楽、すべてがおしゃれな映画です。文芸作品ということで、堅苦しく感じず、気軽に足を運んでください。
窪塚洋介/くぼづか・ようすけ(つくし役)
染谷は冷めた目線がひばりにぴったりで、竹さんは「肝っ玉姉さん」、仲さんは天真爛漫で、とても楽しい現場でした。この作品と出会って、改めて日本文学をもう一度読むきっかけになりました。日本語の美しさ、意味の深さ、を再度感じた、思い入れのある作品になりました。生誕100年の太宰と、時代を超えてコラボできて光栄です。
ふかわりょう(固パン役)
映画の中と比べて、ヘアースタイルが不自然になっていると思いますが、気になさらないでください(笑)世界一イヤミな「ベリーソーリー」を言えました。辛口に見ても、100点の演技だったと思います!
洞口依子/どうぐち・よりこ(ひばりの母役)
小さな種がこのように大きく育ち、皆様にご覧いただけてうれしいです。ポップで、光があって、闇がある。太宰が生きていたら、監督を始め、みんなを引き連れて新宿へ飲みに行くと思います。本日はありがとうございました。
ミッキー・カーチス(場長役)
玉音放送をリアルに体験してるし、当時母が結核を患ったり…と暗い思い出しかなかったので、最初は「嫌だな~」と思ったのですが、監督の前作『パビリオン山椒魚』を観て、こんなポップな映像を創り出せる監督ならば…と引き受けました。結果、観る度に新しい発見があるすごくポップな作品となり、参加できて本当に良かったと思います。
冨永昌敬/とみなが・まさのり(監督)
太宰の「パンドラの匣」には実在のモデルがいます。そのモデルが入所していた道場などの取材をしていく中で、終戦後の混乱期にも希望を持って、前向きに希望を持って前向きに生きている人がいた、ということに感動して、更に力が入りました。お友達にも、今日の感想を言いふらしていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。ありがとうございました。
出演:
染谷将太 川上未映子 仲 里依紗 窪塚洋介
ふかわりょう、洞口依子、ミッキー・カーチス
監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:太宰治「パンドラの匣」(新潮社刊)
音楽:菊地成孔
製作:『パンドラの匣』製作委員会
配給:東京テアトル
宣伝:ミラクルヴォイス
2009/日本/35mm/アメリカンヴィスタ/カラー/DTSステレオ/94分
(C)2009「パンドラの匣」製作委員会
『パンドラの匣』
テアトル新宿ほか全国順次公開中
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