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『SHAME-シェイム-』リリー・フランキー×シェイム’s 赤裸々トークイベント

『SHAME-シェイム-』ヴェネチア国際映画祭 主演男優賞受賞・ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート
赤裸々トークイベントのご報告
リリー・フランキー×MEGUMI・杉原杏璃・松本さゆき(シェイム’s)
『人間が誰しもシェイム(恥)な部分を持っている』
赤裸々トークイベントのご報告
本年度受賞レースを席巻したにも関わらず、激しいセックス描写により、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17(17歳以下の鑑賞が全面的に禁止)というレーティングがつけられ、日本では多くの修正を入れなければ<R-18+>(18歳未満は鑑賞禁止)ですら上映が許可されなかったという、内容映像ともに衝撃の問題作『SHAME-シェイム-』。
現在公開中のシネクイントにて、本作の宣伝クリエイティブ・ディレクターを務めるリリー・フランキー氏と共に、リリー氏が旗振り役となって結成した応援隊「シェイム’s」のメンバーMEGUMIさん、杉原杏璃さん、松本さゆきさんらと共にトークイベントを実施しました。


セックス依存症の男の性(さが)をリアルに描く物語である本作を観たリリー・フランキー氏は、この衝撃の映画を今の日本で一人でも多くの方々に知らせるべく宣伝クリエイティブ・ディレクターに就任。リリー氏は「人間が誰しも『シェイ’s」を結成。シェイムなことは決して恥ずかしいことではなく、人間として生まれた、人間としての性(さが)であることを肯定的に発信していき、世間の共感を獲得していく。」という活動を展開しています。
映画上映直後の興奮冷めやらぬ場内に現れたリリー氏らは、映画に負けないエロス&シェイム(恥)全開なトークをさく裂。場内を沸かせました。
●赤裸々トークイベント
日時:3月18日(日) 18:10[映画上映後]
場所:シネクイント
登壇者 リリー・フランキー(48)、MEGUMI(30)、杉原杏璃(29)、松本さゆき(26)
MC:まずはこの映画『SHAME-シェイム-』をご覧になった感想をお聞かせいただきたいと思います。
リリー:全編セックスシーンだ!みたいなフレコミで、期待していらっしゃった方もいるかと思うんですが、俺もそれをかなり期待して、今日ちんぽ丸出しにしてDVDで見直してみたんですけど、抜けるシーンって3Pのとこぐらいじゃなかったですか? 今日は3人の巨乳と巨根が集まってるってことでよろしくお願いします。
MEGUMI:シェイム’sのMEGUMIです。この映画は私の周りのおかまの人たちにものすごく評価が高くて、勿論おかまだけではないんですけど。私としては自分が満たされるものが世の中の人に受け入れられないのはなかなか厳しいなというのを一番感じましたね。
杉原杏璃:じーっと見つめてGカップグラビアアイドルの杉原杏璃です。私はこの人の過去が一番気になったというか、その部分って描かれてなかったじゃないですか。でもそこがこの映画のいいとこだと思うんですけど。
リリー:そうですよね。でもこの人(主人公)の性欲って桁はずれって感じしなくないですか? よく分かりますもんこの主人公の気持ち。セックス好きでも全然は恥ずかしいことじゃない。彼の場合、妹にオナニー見られたのが一番のシェイム(恥)ですね。
松本:グラビアやっている松本さゆきです。やっぱり人それぞれ見たくないものがあるなかで生きているわけじゃないですか。この映画を見て、そんな見られたくない部分をこっそり見ちゃったような気持ちになりました。そもそもセックスはいいけどセックス依存症はダメなのかとか依存症がつくだけでダメっていう解釈になっちゃうってどうなんだろうって。
リリー:どっからが依存症かなんて分かんないよね。俺この人の生活見てて大差ないなと思うもん。これくらいオナニーしてるなと。今朝からもう3回してますからね。ちょっと生き方考え直さないと。
MEGUMI:明るい依存症はいいんじゃないですか。そんなにへこむことでもないんじゃないかと。
リリー:明るい依存症って一番やばくないですか(笑)こいつ(主人公)がへらへらしてたらもう…
MC:この映画への一番の共感ポイントは?
リリー:やっぱり絶倫同士の苦悩ですかね。俺ハタチの時、48になってこんなオナニーしてるって思わなかったですもん。減っていくって思ってたんですけど、むしろどんどんですからね。
MEGUMI:それ80くらいにどうなってるんすか。
リリー:もう歩けなくて這っているのにチンコだけ立ってるとかね。
MC:シェイム’sの人選はリリーさん自らされたそうですが、今日美女お三方を前にしてどうですか?
リリー:いやもう完璧じゃないですか。
MC:今のリリーさんの御言葉を受けてどうですか?
MEGUMI:どう受けていいのか…
リリー:とにかく良い映画なんですよ。どうでもいい説明とか、人間のカタルシスを排除してるから逆に生生しさがあるというか。
MC:女性のお三方は本作の主役ブランドンのような肉食系の男性がもし恋人だったらいかがでしょうか?
MEGUMI:ありがたいですけね。あんまり最近こういう男性って20代、30代にいないじゃないですか。ちょっと女子の方がノリノリって言いますかね。ちょっと味わってみたいかなというのはありますね。私的には出会ってみたいですね。
杉原杏璃:理性とか感情を解き放ってもう何でも見せられるような人が好きなので、がっつり全部をさらけ出してくれる人って貴重だと思いますね。
リリー:確かにさらけ出せるって幸せですよね。
松本:私も全然受け入れちゃう方だと思います。社会に適合してない訳じゃないですし、+アルファのマニアックな部分だったら、ないよりかはある方が人間として魅力があるなと思うし、そういう男性の方が好きですけどね。
MC:じゃあ仕事以外のすべての時間をセックスに費やしてるような人でも受け入れられますか?
リリー:男はほとんどそうじゃないですか? 映画でこの人の日常を追ってるから異常に見えるけど、多分世の中の男の人は何かしら類似した行動とってますよ。女の人に会わなければエロサイトみるだろうし、オナニーするだろうし。
MEGUMI:それはリリーさんじゃなくても? 皆さんそうなんですか?
リリー:俺なんてパソコン2台持ってますけど、いまだに原稿は手書きですし、で、パソコンは何に使っているのかというと、エロの画像をダウンロードして解凍して解凍して…って解凍ルビーって呼ばれてるくらいですからね(笑) パソコン他のことにほぼ使ったことない。
MC:じゃあ女子は男はこういうもんだって思った方がいいんですかね?
MEGUMI:うーんきっとシリアスになることないんですよね。別に大丈夫やでっていう。
MC:皆さまは何かやめたくてもやめられないものってありますか?
杉原杏璃:私は愛犬ですね。犬のことで頭がいっぱいなんで。
リリー:今、この下ネタからきている流れだと、会場にいる半分くらいの人が犬を使って…。とか考えちゃうから。話の流れ的に今犬が出てくるのはよくないと思いますけどね(笑)
松本:私はマンガ喫茶ですかね。
リリー:最近のAVはマンガ喫茶で個室で見るんですね…
松本:違います(笑)
MEGUMI:さっきから話に出てますけど、周りにおかまが多すぎるんです。20年くらい前から気付いたら周りにいますね。もう共に死んでいきたいと思ってますけどね。
リリー:オナニーもそうですけど、パチンコとかですかね。オナニーしてないときは大体パチンコしてますからね。パチンコのハンドル握ってないときはチンコ握ってると思っていただいて。
MEGUMI:握り癖がね。
リリー:そう、握り癖がね。もう寿司屋になればいいんですよね。
MC:シェイムというのは恥という意味がありますが、皆さんにとっての一番シェイム(恥)なことってなんでしょうか?
松本:この前、鼻血が固まったようなものがいっぱい鼻についたままで、渋谷歩いてたんですよね。それは恥ずかしかったですね。
リリー:よっぽどたまってると思われますよ。
杉原杏璃:私はグラビアとかやってると裸になることが恥ずかしくなくなってくるんですよね。なりません? 親とかの前でもお風呂がりとかそのまま出ちゃったりして、これって恥なことなのかなと。
リリー:親も育てて良かったと思いますよね。
MEGUMI:人と比べると異常なのかもね。私はグラビアずっとやってて、たまになんか企画なんかでへんてこなことやったりして、昔みうらじゅんさんがプロデュースしてくれたグラビアで天狗のお面を股間につけて撮影したことがあったんですよね。
それが、たまにどっかで出たりしてて、家族に見られたりするとちょっと恥ずかしいですね。
リリー:皆さんはそれでも主役ですからね。そのグラビアを勝手に俺とみうらさんは(SPAのグラビアン魂のこと)「この谷間はどうだとか」言ってる俺らが一番恥ずかしいですけどね。月に一回六年間やってるんですからね。
MC:リリーさんにはこれからもそのままのまま進んで行って欲しいとみんな思ってると思いますよ。
MEGUMI:そうですよ。
リリー:ほんとですか!? 今どう進んでる話になってるんですか。
●ストーリー
描かれているのはセックスだけ。しかしあなたは彼の人生そのものを覗き見る。
せずにはいれない。しても埋まらない。セックスは時々悲しい。
NYに住み、仕事もスマートでソツのない独身男ブランドン(マイケル・ファスベンダー)。彼は、仕事以外のすべての時間を〈セックス〉に注ぎ込んでいる。
繰り返される空疎な会話、うわべを繕うだけの感情表現。無意味に消費するだけの性交に溺れる男の日常を見続けているうちに、あなたは皮膚感覚で、得体のしれない不穏な空気を感じるだろう。それは「何故これほどまでにセックスを求め、それに依存することで何から逃れようとしているのか」といった重大な事由が、一切語られていないことにある。そこに、転がり込んだ妹が男の人生のギリギリの均衡を崩していく。
監督:スティーヴ・マックイーン『Hunger』(未)
出演:マイケル・ファスベンダー『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』/キャリー・マリガン『17歳の肖像』
©2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute R-18+
『SHAME-シェイム-』
3月10日 シネクイント、シネマスクエアとうきゅう 他 絶賛公開中
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