『NOIR』オールナイト上映会、桑島法子さん、三石琴乃さん登壇

2013年12月14日（土）、東京・テアトル新宿にてTVアニメ『NOIR』のオールナイト上映イベント「『NOIR』オールナイト上映会～過去への巡礼～」が開催された。
●「『NOIR』オールナイト上映会～過去への巡礼～」
日時：2013年12月14日（土）23:30～24:30
会場：東京・テアトル新宿
登壇者：ゲスト：桑島法子（夕叢霧香役）、三石琴乃（ミレイユ・ブーケ役）
司会：北山茂（flyingDogプロデューサー）

会場は満席で立ち見も出るほどの大盛況。『NOIR』という作品を象徴する一曲である「Salva nos」が場内に鳴り響き、司会の北山茂プロデューサーが登壇すると、客席からは万雷の拍手が沸き起こった。
続いてゲストとして夕叢霧香役の桑島法子さん、ミレイユ・ブーケ役の三石琴乃さんが登壇。自己紹介の際に桑島さんが「三石さんに『明日は過去への巡礼イベントですね』とメールを送ったところ、『（作品の思い出が）過去すぎて道に迷っている、ミレイユ・“ボーケ”です』という返信が戻ってきました」という、前日夜の爆笑エピソードを披露すると、三石さんもそれを受け、「ミレイユ・“ボーケ”役の三石琴乃です」とすかさず打ち返して客席の笑いをとり、作中同様の息のあったコンビぶりを見せた。
そんなやりとりからはやや意外なことに、実はこのイベントが、『NOIR』という作品にとって初めてのトークショーだという。放送当時は作品のシリアスなイメージを重視したこともあって、ファンイベントは開催しづらかったのだとか。
実際、作品のシリアスな雰囲気とは裏腹に、本作の監督であり、音響演出も兼任された真下耕一監督の収録時の印象や、冬馬由美さん、納谷悟朗さん、堀勝之祐さんら豪華なゲスト声優陣の思い出など、当時の記憶を真剣に振り返りつつも、笑いの絶えないトークが続く。
中でも会場が大きく沸いたのは、即興芝居の一幕。印象に残った話数・シーンについての話題から、第11話「月下之茶宴」の中で霧香とミレイユ、そして久川綾さんが演じた人気キャラクター・クロエの3人による不思議な雰囲気のお茶会シーンを壇上で再現することに。桑島さん、三石さんの12年前と印象の変わらぬ演技がファンの耳を惹きつける傍らで、今回のリマスター作業で既に全話を3周以上観ているという北山PDによる、真に迫った（？）クロエの代演が、大きな笑いを誘った。
短くも濃厚なトークのあとは、Blu-ray用に35mmオリジナルフィルムから作成されたHDリマスター映像と、オリジナル映像を比較するコーナー。明確に発色の違いがわかる映像に、会場からは思わずどよめきが。しかも北山PDからは「モニタで見るとさらに違いがはっきりわかると思います」と自信のほどをのぞかせるコメントもあり、期待を裏切らないリマスターになりそうだ。

続いては豪華なプレゼントをめぐるジャンケンコーナー。セル画やサイン入りのジグゾーパズル、激レアな目覚まし時計など、貴重品の大盤振る舞いに、会場はこれまた大盛り上がり。

最後には、桑島さん、三石さんから、
桑島「12年経ってもイベントに駆けつけてくださって本当にどうもありがとうございます。私もすごく思い入れの深い作品のひとつです。三石さんとも初めてレギュラーでご一緒させていただいて、夢の様な作品でしたし、霧香もミレイユもクロエもみんな大好きです。ぜひ（上映会を）楽しんでください。そして今日、上映されない話数も本当に面白いので。特に前半戦の1話完結の素晴らしさ。BDであらためて（全話を）通して観てもらいたいなと思います。今日は本当にありがとうござました」
三石「12年といえば十二支も一巡りですよ。それなのにこんなにお客さんにきていただけてびっくりしています。私もまだまだこの作品が好きなんだなと、見なおしてあらためて実感しました。いろいろな思いが短いセリフにつまっています。それを（映像の）『余白』の部分で感じ取っていただいて、味わっていただければ幸いです。今日はどうもありがとうございました」
とコメントがあり、少々時間をオーバーしつつ、すさまじい熱気のままトークイベントは終了、上映会へと雪崩れ込んだ。来場できなかった方も、来年2月のBD-BOX発売をぜひ楽しみにしてほしい。
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